[RADICA]19990725-18:30
■ Mail Magazine[ R a d i c a ]ラディーカ 1999年 7月25日(日) 18:30 第420号
> □ RADICAをお友達にも教えてあげてください。ただいま無料配信中です。
> □ お申し込みは、「RADICA配送希望」と明記の上、reception@ninjin.netまで。
> □ 読者の皆様からの情報提供、ご投稿、ご意見、ご要望、ご感想をお待ちして
> □ おります。どうぞ radica@ninjin.net宛お気軽にお寄せください。
■ C O N T E N T S ___________________________ http://www.ninjin.net/radica/
□ [NEWSFLASH] 和解成立のご報告 伊藤 剛
□ [SERIAL] めたまんの編集メモ
[NEWSFLASH]==========================================□□■
■ 和解成立のご報告
伊藤 剛
----------------------------- http://www.ninjin.net/radica/
6月17日発行のRADICA 360号でもお知らせした、光文社『国際
おたく大学』に対する名誉毀損裁判の原告・伊藤です。この裁判は、
オタク/サブカル系ライターである唐沢俊一氏がアニメ「エヴァン
ゲリオン」論の体裁を借りて、僕というひとりの人間を誹謗中傷し
たものでした。
7月23日、東京地裁にて、急転直下で和解が成立しました。
和解条件は、被告側が光文社の月刊誌とウェブの複数の箇所に謝
罪文を掲載すること。具体的な媒体と期間は、地裁からの書面の到
着を待って、僕のサイトで公開する予定ですが、謝罪文の一部はウェ
ブでも掲載されます。出版物での名誉毀損裁判において、謝罪文を
被告側がウェブで公開することは異例のこと。ひょっとすると日本
初のことかもしれません。
通常、「和解」というと、原告、被告の両方が歩み寄り、妥協点
を見い出すことのように思われるかもしれません。しかし、この件
の場合は、被告側が判決によらず、自発的に自分の意思で謝罪を行
うことを意味します。実際、謝罪文には「誹謗中傷的な文章」とい
う一語が明記されており、判決で出たであろうものよりも強い文面
になっているということです。
なお、和解成立を期に、サイトをリニューアルします。
今後は裁判からは少し離れ、より「オタク」の問題の考察にシフ
トした内容にしていくつもりです。この裁判を通じて起ったことや、
さまざまに考えたことが、後の人々の参照になれば幸いだと思って
います。
関連サイト
○「秀真伝・オタクの論点」
http://www.geocities.co.jp/Playtown/3698/ronten.html
○「おたくウィークリー『唐沢俊一の裏の目コラム』」
http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/BW2.0/FFRAME.html
http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/BW0.7/FFRAME.html
○「ショートカッツ」
http://www.tky.3web.ne.jp/~shortcut/clm/wwm/wwm-kara1a.html
○「永山薫の少年バビロン」
http://www2.gol.com/users/mongoose/
○「永山薫の少年バビロン・掲示板」
http://www.pinga.com/bbs1/goose/
○ ニフティ・バトルウォッチャー・パティオ(ニフティのアカウ
ントが必要。パティオに入るパスワードは不要)
https://iw.nifty.ne.jp/iw/nifty/patioid/EZN02147/1/
●唐沢俊一氏の現在の連載仕事
「フィギュア王」:永山薫氏とトラブル中。唐沢氏の担当編集者
の対応のまずさは、永山氏の日記で読める。
「創」
「鳩よ!」
「週刊アスキー」等々
[ 伊藤 剛 goito@t3.rim.or.jp ]
[ 唐沢/岡田的オタクの考察 http://www.t3.rim.or.jp/~goito/ ]
=================================================□ □□■
>>> >>> 投稿募集中! <<< <<<
●『ニセ首相に聞く』
http://www.t3.rim.or.jp/~s-muraka/kantei/pkantei.html
ニセ首相への質問を「Radicaニセ首相質問係宛て」と明記の上、
s-muraka@t3.rim.or.jp までお送りください。
●『正太猫の人生相談』
あなたのお悩みに、ネットに生息する「猫」がお答えします。
ご相談は、radica@ninjin.netまでお送りください。秘密厳守。
●『コラムライター募集』
RADICAに連載をご希望の方はradica@ninjin.netまでご連絡を。
===========================================================
[SERIAL]=============================================□□■
■ めたまんの編集メモ
----------------------------- http://www.ninjin.net/radica/
とうとう、和解が成立しましたね。いやー、長かったです。法廷
のやりとりというのが、こんなに手間が掛かるとは思いませんでし
た。
唐沢俊一氏ですが、なんでだかわからないですが「バトルウォッ
チャーパティオ」というところに、なんだか書き込んでいます。
RADICAの名前を挙げて、無根拠の噂を流されたとしています。
読者の皆さんにご判断いただけるよう、以下に、過去、RADICAに
掲載した関係ありそうな記事を掲載しておきます。どうぞご覧くだ
さい。
[ めたるまん metalman@ninjin.net ]
1998年12月11日(金) 第232号
● 唐沢俊一、岡田斗司夫がネット上の名誉毀損などで被告に!
唐沢俊一氏、岡田斗司夫氏、ソルボンヌK子氏、光文社の四名が、名誉毀損、
信用毀損、侮辱のかどで訴えられ、第一回の公判が12月9日、午後3時20分
に東京地裁にて行われた。
訴えたのは「伊藤剛」氏。伊藤氏は訴えた経緯を、ニフティサーブのフォーラ
ムのFCOMEDYSのオタクアミーゴス会議室にて発表した。
伊藤氏は、唐沢氏のところの元スタッフで、昨年までFCOMEDYSのオタクアミー
ゴス会議室の常連だった人。会議室では親しみを込めてか、岡田氏が銘々した
「伊藤(ばか)」くんと呼ばれていた。
伊藤氏の行動(奇行?)、唐沢氏らの格好のネタだったらしい。会議室のこと
をよく知る人の話よると、伊藤氏は唐沢組の有能なスタッフとして唐沢俊一氏や
岡田斗司夫氏に大変かわいがられ、オタクアミーゴス会議室のおもちゃにされて
いたそうだ。
伊藤氏のことは会議室ばかりでなく、「国際おたく大学」や別冊宝島「サイコ
さんからの手紙」、「トーキングロフト」等の書籍、ホームページの「おたくウィ
ークリー」等で、話のネタとしてたびたび取り上げられた。今回の訴えは、これ
らの内容が名誉毀損、信用毀損、侮辱であるということらしい。
伊藤氏のことの名誉を傷つけたとされる、唐沢俊一氏が書いたおたくウィーク
リーの伊藤(ばか)くんネタのコラムは、今でもページ上で読むことが出来る。
そのコラムの中で、唐沢氏は「とにかく伊藤(バカ)くんに関しては弟も含め、
あんまり回りからのリクエストが多いので、そのうち一冊、本を書かねばならん
と思っているくらいなのだ<後略>」とまでいっていた。
会議室の中では、伊藤(ばか)くんが切れちゃった、というのがもっぱらの印
象のようだ。この裁判も伊藤(ばか)くんネタとして語られてしまうのかもしれ
ない。
○ 岡田斗司夫のおたくウィークリー97.12.10号、隔週刊化第7号:唐沢俊一の裏
の目コラム、別冊宝島『実録!サイコさんからの手紙』
http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/BW0.7/column1-1.html
○ 国際おたく大学
http://www.NetCity.OR.JP/OTAKU/univ/index.html
□□ [Hosaka the G33kSt@r hosaka@sco.bekkoame.ne.jp]
1999年 1月 6日(水) 第247号
● 唐沢俊一議長だけが延々と書き続ける、ニフティの会議室
今や、「ネットの孤島」と化しつつあるニフティだが、その中の「コメディー
フォーラム(FCOMEDYS)」で面白いことが起こっている。コメディーフォーラムに
属する「お笑い裏モノ会議室」が31日17時頃にリニューアルオープンしたのだが、
一般の会員はそこに投稿することが出来ず、議長である唐沢俊一氏のみが延々と
書き続けているのだ。
氏の発言は、正月も休むことなく増え続け、今現在800を数えるほどになり、こ
の調子ではまだまだ終わりそうもない。会議室は999件の発言で満杯になってしま
うので、このままだと一つの会議室が議長の発言で埋め尽くされるという、ニフ
ティ史上まれにみる事態となる模様。
書き込みの内容だが、博識の唐沢氏が知識の断片を披露し続けているという感
じ。何らかの主張があるのかとも思うが、私にはなんとも判断が付かない。
先頃始まった、唐沢氏も被告の一員として名を連ねている民事訴訟も、このコ
メディフォーラムが舞台の一部として登場する。関係があるのだろうか。
「ネット上の独演会」とも云えるこの会議室、ニフティのアカウントがある読
者は、見に行ってみてはいかがだろうか。
○ ニフティ
http://www.nifty.ne.jp/
□□ [紅屋鉄之助 tetsu@ninjin.net]
1999年 1月18日(月) 第255号
● 唐沢俊一氏等を訴えた、伊藤剛氏のWebサイト公開
唐沢俊一氏、岡田斗司夫氏、ソルボンヌK子氏、光文社を提訴した、フリーラ
イターの伊藤剛氏が、Webサイトを公開している。「『国際おたく大学』の唐沢俊
一の原稿に対する名誉毀損裁判に象徴される唐沢俊一/岡田斗司夫的オタクの問
題についての考察」という少々長いタイトルが付けられている。裁判に関する状
況を原告である伊藤氏の側から報告するサイトであるようだ。
裁判自体は、唐沢氏などが、伊藤氏への誹謗中傷と取れる内容の文章を、光文
社刊「国際おたく大学」に掲載したことについて、名誉毀損などで提訴したもの
だ。唐沢氏と伊藤氏は過去、「師弟関係」として周囲に認識されていたようだっ
たが、唐沢氏の側から、突如として関係が断絶され、その後、雑誌、書籍、パソ
コン通信、Webなど様々なメディアで誹謗中傷が数度に渡り行われたという。伊藤
氏のWebの文面からは、とまどいと怒りが感じられる。
なぜ、名をなした「オタク文化人」たちが、このような事件を引き起こし、裁
判にまで発展させてしまったのか、大変疑問に思う。そこで、ニフティFCOMEDYS
の、岡田氏や唐沢氏が議長をつとめる会議室のログなどを見てみたのだが、議長
自ら率先して異様とも思える行為が繰り返されているので、疑問はふくらむばか
りだ。
今後、この裁判がどういう進行を見せるのか、まだまだ未知数。事情通による
と、伊藤氏の完全勝訴もあり得ない話ではないという。
伊藤氏のWebはまだまだ拡張途上で、この裁判をてがかりにして、「オタク論」
が始められそうな気配だ。裁判の行方とともに、疑問に答えてくれるのかどうか、
目が離せないWebサイトだ。
○ 『国際おたく大学』の唐沢俊一の原稿に対する名誉毀損裁判に象徴される唐沢
俊一/岡田斗司夫的オタクの問題についての考察
http://www.t3.rim.or.jp/~goito/
□□ [小嶺 末広 sue@ninjin.net]
1999年 6月17日(木) 12:30 第360号
[SERIAL]=============================================□□■
■ 唐沢俊一/岡田斗司夫的オタクの問題についての考察
伊藤 剛
----------------------------- http://www.ninjin.net/radica/
あなたが、あるライターと意見の対立から絶縁したとします。
そして、それまで議論を交すこともあった仲の彼が、突然、あな
たの誹謗中傷を発表しはじめたとしたらどうしますか? インター
ネット等だけでなく、あなたへの悪意をもって書いた本が、書店の
店頭に積まれている事態が起ったら? しかも、書かれた内容が事
実を大幅に曲げたものや、捏造だとしたら。そのうえ、実名に(バ
カ)をつけた侮蔑的な呼び名が、書店のポップにまで印刷されてい
たら……。
RADICA読者のみなさん、こんにちは。伊藤剛という者です。主に
漫画評論系のライターに従事していますが、まだおよそ無名の者で
す。読者のみなさんのほとんどは、僕の仕事をご存じないでしょう。
冒頭のような事態は、一昨年の暮れからこっち、僕が被っている
状況です。この非常識な著者の名前は唐沢俊一氏、本の名前は『国
際おたく大学』(光文社)です。書名を見ればおわかりのように、
「おたく」を自認する人々による、「おたく」についての啓蒙の書
です。問題の文章は「サブカルのパンドラの箱〜伊藤(バカ)くん
問題」というタイトル。一般の皆さんには理解し難いと思いますが、
「おたく」の中には、ロックをはじめとする「サブカル」やアカデ
ミズムを敵とみなし、自分達の優位性を強調したがる一群の人々が
います。この文章も「ロック好きでアニメ作品、『エヴァンゲリオ
ン』にハマった伊藤という奴は、こんなにも社会性のない駄目な奴
なのだ」という意図で書かれたものだと思われます。
この本の責任編集者は岡田斗司夫氏。BSの漫画の番組に出演して
いる人です。「オタク文化人」としてメディアから脚光を浴びた人
物です。彼はいまも、静岡県の通称「オタク立県構想」などの計画
に連座しており、彼の持つ「オタク文化」のノウハウや意見に、い
かに公の機関が期待しているかがわかります。また、唐沢俊一氏と
もども、朝日新聞社の「手塚治虫文化賞」の選考委員も勤めていま
す。彼らは、パソコン通信やインターネットを積極的に使い、活動
してきました。今回の誹謗中傷も含めて……。ひょっとすると、彼
らの非常識な行為の原因には、無自覚にパソコン通信とかかわった
ため、社会との距離感が歪んでしまったことがあるのかもしれませ
ん。
両名とも、「オタク文化」の担い手として、イデオローグとして、
人々の期待を集めている人物です。しかし、その責任もあれば立場
もある唐沢氏は一方的に誹謗中傷行為を続け、岡田氏は支援してき
ました。しかも、それは彼らの言う「オタク」という理念を世間に
認めさせるためという意図で行われたようです。非常に奇妙で、不
条理な事態だと思いませんか? 彼らは、何でこんな非社会的な行
為を「オタク」の名のもとにやってしまったのか? 彼らはどんな
メリットを期待したのでしょうか。
この「奇妙さ」については、とくに「オタク文化」についてよく
分からないけれど、しかし関心はある大メディアの人にこそ、強く
感じでいただきたいと思っています。そういう大メディアの期待に
応じ、育ってきたのが岡田、唐沢の両名なのですから。
◇
僕は、岡田、唐沢の両名と光文社らを東京地裁に提訴し、現在係
争中です。裁判の経過と、その文化的な背景の考察について、ホー
ムページで公開中です。ぜひ一度、お読みいただきたいと思ってい
ます。そこから、日本のサブカルチャーが抱える様々な問題が見え
てくるはずだと考えています。
◇
現在、裁判のフェーズは、裁判所から和解勧告が出たところです。
しかし一方で、裁判からは離れ、唐沢氏、岡田氏を「オタク」の
抱える問題が噴出した例としてとらえた「オタク総括」議論が展開
されています。もしあなたが、「オタク」を含めた日本の戦後サブ
カルチャーに関心があるのなら、一度、見てください。
議論は生き物です。僕自身、どういう展開になるか分からないと
いうのが正直なところ。議論の今後の展開を含め、一般個人が裁判
を起すということが、どれほど大変な事業であるかなど、この
RADICAに随時、掲載していただくことになりました。皆さんに関心
を持っていただければ幸いです。
◇
○「唐沢/岡田的オタクの考察」
http://www.t3.rim.or.jp/~goito/
【関連サイト】
○「秀真伝・オタクの論点」
http://www.geocities.co.jp/Playtown/3698/ronten.html
○「おたくウィークリー『唐沢俊一の裏の目コラム』」
http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/BW2.0/FFRAME.html
http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/BW0.7/FFRAME.html
○「ショートカッツ」
http://www.tky.3web.ne.jp/~shortcut/clm/wwm/wwm-kara1a.html
○「永山薫の少年バビロン」
http://www2.gol.com/users/mongoose/
○「永山薫の少年バビロン・掲示板」
http://www.pinga.com/bbs1/goose/
※ 現在、議論沸騰中! 6月17日現在、あの竹熊健太郎氏が議論
に参加。一方の「反論」を呼びかけられている岡田斗司夫氏、唐沢
俊一氏は出てくるのだろうか? みんなで岡田氏、唐沢氏の登場を
呼びかけよう。
[ 伊藤 剛 goito@t3.rim.or.jp ]
[ 唐沢/岡田的オタクの考察 http://www.t3.rim.or.jp/~goito/ ]
==============================================================□ □ □□■
★:*:-''☆:*:-''★ 今日のラッキー星座 by アネッセ ★''-:*:☆''-:*:★
--------------------------------------------------------------------
【Jul 26,1999】 | 実績を作るチャンス!リーダーシップを発揮しよう
★★★★★ | 射手座 | 気をひきしめて一層の大きな飛躍が期待できそう!
(C)1997-1999 Lisa Kensington & annesse http://annesse.d-b.net/
============================================================================
○編集発行人山崎一幸 発行にんじんじむしょ 362-0076埼玉県上尾市弁財1-8-21○
Copyright(C),1997,1998,1999 NINJIN Jimusho.RADICA are trademark of NINJIN
Jimusho.○配送停止、記事を転載などは、 http://www.ninjin.net/radica/ をご覧く
ださい○RADICA宛にいただいたメールは、特にお断りがなければ、RADICA誌上に掲載
することがあります○配送遅延時のお問い合わせは info@clickincome.net へ○