■ Mail Magazine Radica 1999年 3月13日(土) 第292号 □□■
■ Contents
□ RADICA EXPRESS 「最新インターネット情報」
インターネット時代の郵便局
ノートパソコン用の手回し発電器を開発中
□ CP指数でレストランを評価する『ぐるまんぬ』
□ 日常の、私へのことば
□ おじさんの日常
□ めたまんの編集メモ
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■ RADICA EXPRESS 「最新インターネット情報」
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● インターネット時代の郵便局
4月1日、インクジェット・プリンター対応のはがきが郵便局から発売される。
価格が安く、高画質なインクジェットプリンターは、家庭での手軽な印刷手段
として広く普及している。しかし、インクを吹き付けるという構造から、専用の
印刷用紙でないとインクのにじみが出て、完全な性能が発揮できない。一般から
の要望に押される形で、はがき用紙をインクジェット向けに改良したのがこの、
インクジェット通常はがき」だ。
「折らない往復はがき」「四面連刷はがき」も、以前から存在していたものら
しいが面白い。
往復はがきの折れ目がプリンターを通すときに引っかからないようにというの
が「折らない往復はがき」だ。まさに折らないで提供しているだけだが、これは
便利だ。
四面連刷はがきは、はがき4枚分が一枚の用紙になっているものだ。機械での
印刷には楽だろう。
また、郵政省は「ゆうびんホームページ」と題した、郵便事業に関するサイト
を立ち上げているが、これがなかなか面白い。
感心したのは、郵便物の追跡調査が出来るページだ。書留や小包など、窓口で
11ケタの「引受番号」が印刷されている札を渡される郵便物について、配達され
ているかどうか確認できる。現金書留の到着具合が簡単に確認できたのには驚い
てしまった。宅配便業者の多くも同様のページを公開しているようだが、敷居が
高い郵便局というイメージからすると、やはり画期的なサービスだ。
ネット時代の郵便局、どこまで時代についていけるのか、今後に期待したい。
○ インクジェット対応官製はがき、4月1日に全国の郵便局で発売
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/gen/53001
○ ゆうびんホームページ
http://www.postal.mpt.go.jp/
□□ [紅屋鉄之助 tetsu@ninjin.net]
● ノートパソコン用の手回し発電器を開発中
HotWiredによると、南アフリカ「フリープレイパワーグループ社」が10日、ノ
ートパソコン用手回し充電器「クロックワークジェネレーター」を、米ジェネラ
ルエレクトリック社と共同開発中だと発表した。発電補助として太陽電池も併用
されるという。
フリープレイパワーグループ社は、96年のBBCデザイン賞を受賞したゼンマイ駆
動の「フリープレイラジオ」で有名な会社。フリープレイラジオは、25秒間巻く
と内蔵発電機が電気を作り、約30分間ラジオを聞くことができるすぐれもの。こ
のフリープレイ・ラジオはアフリカのみならず、アフガニスタンやボスニアなど
でも使われている。フリープレイパワー社はこのノウハウを使って、ノートパソ
コン用発電器を作るのだ。
また以前から、米アップル社のPowerBookにゼンマイ発電器が搭載されるのでは
と言う噂があったが、フリープレイパワー社はアップル社と交渉中であるとも語
った。
このHotWiredのニュースには、売り込みを有利にするためのパフォーマンスじ
ゃないのという声もある。しかし実用化されればモバイラーの救世主となるのは
確かだ。日本でも、携帯電話用ハンディ式発電充電器を作っている日本ケミコン
あたりが作らないかなと思うのだ。
○ Hotwired Japan Wired news:ぜんまい式コンピューターを回せ
http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/2133.html
○ 日本ケミコン:手動式発電充電器(パワーレスキュー)
http://www.chemi-con.co.jp/chemi-con/fukugou/jyudenki.html
□□ [Hosaka the G33kSt@r hosaka@sco.bekkoame.ne.jp]
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> ○○ Radica新連載企画「ニセ首相に聞く」への質問を募集致します ○○ <
『ニセ首相官邸ホームページ』公開中のニセ首相が
当Radica誌面上にて読者からの質問に答えます。
国民の皆様の日々の疑問を解決するため、
不肖ワタクシ炎の牛となって誠心誠意お答えします
(ニセ首相談)
●質問はお気軽にEメールにて s-muraka@t3.rim.or.jp まで
「Radicaニセ首相質問係宛て」と明記した上でお寄せ下さい。匿名も可。
http://www.t3.rim.or.jp/~s-muraka/kantei/pkantei.html
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■ CP指数でレストランを評価する『ぐるまんぬ』 Nymphe
天麩羅 江戸っ子
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次回は“おんぐるや”、と言いながらも、メールで来連絡先が間違っていて行
けなかった。
知っている方は教えて欲しい。
ということで今回は東京・浅草の“天麩羅 江戸っ子”。
すし屋と天ぷら屋のカウンターほどに緊張する場はない。フレンチとイタリア
ンでトップを知っている僕でさえ緊張するこのカウンターは一体何者なのだろう…。
2人で席につくなり1番高い天麩羅のコースを1人前だけ頼んだ。金をケチっ
たわけではないことは言うまでもなく、まずは試してみることにしたのだ。
海老、キス、穴子、そして野菜が揚げられ烏賊、そして最後に掻揚げ。順を追
いながら次第に重たいものへと移行していく様はやはり洋の東西を問わないよう
だ。
流し込むはドイツのリースリングのQBA。たかがQBAと思うなかれ。ヴィ
ンテージが90年代前半のこのワインはしっかりと天ぷらの油分を包み込む。
そもそも江戸前の天ぷらとはごま油100%で揚げたもの。だから濃く重たいのだ。
最近の家庭で食されているような冷めてもカラッとしている天ぷらとは全く違う。
冷めたら絶対に食べられないようなどっしりとした天ぷらなのだ。
だからこそコースと成り得る。
この店でも黒ずんだごま油がカウンター越しに見えた。聞いたら今まで捨てた
ことがないとのこと。常に補充補充で年中同じ油に継ぎ足しながら使っていると
のことだ。それがいいらしい。
そしてオヤジがうるさくない。これが一番良かった。あ〜でもない、こ〜でも
ないなんて指図されたら切れてしまう。
QBAとの相性が良かったのか全体を通して美味かった。
どっしりと重たい天ぷらと、糖分ではない甘味(旨みだろうか)を感じる密度
の濃いワイン。職人の勝利、そしてワインの選択の勝利だ。
そして安い!
掻揚げはカルトの単品で頼んでも300円というリーズナブルさ。それでいて女性
の握り拳大ほどもあるのだ。
浅草という東京都内でも穴場的なスポット。本当は秘密にしておきたかった…。
だから地図は載せない。
■ コスト・パフォーマンス度:160%
○ 天麩羅 江戸っ子 03-3841-0150
□□ [Nymphe nymphe@ninjin.net]
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■ 日常の、私へのことば 宮入 恭平
"食べかけだけど、持っていって"
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イベント・ライブに参加した。今までにもイベントには参加してきたが、その
都度「もうイベントに参加するのはやめよう」と思った。というのも、イベント
には常に「お祭り」的な要素が含まれてしまう。もちろん「お祭り」的要素があ
っても良いのだが、「ライブ」よりも「お祭り」の方が先行してしまいがちだ。
加えて、「身内ノリ」が目に余ってしまう。同じベクトルに向かって活動してい
る人たちとのイベントならまだしも、「あさっての方向」に向かっている人たち
とのイベントは、自分をすり減らしてしまうばかりだ。
先日参加したイベントは、どちらかと言うと「後者」の要素の方が強かった。
4人が中心となって企画しているイベント。先日のイベントが2回目ということ。
彼ら4人がそれぞれのバンドを組み、その他に彼らの知り合い3バンド(僕を含
めた)が加わり、合計7バンドが出演した。僕はそのイベントを企画したうちの
1人と知り合いだったが、その他の人たちとは初対面。彼らの多くは、音楽スク
ールの講師が多かったので、さすがに演奏は上手だった。が、それは僕にファミ
リー・レストランのハンバーグステーキを連想させた。どこでも同じ味が安心し
て味わえるという点で。
この日のイベントは京都で行われた。今回僕が参加した一番の理由は、来月、
同じ会場でライブが決まっているので、その下見と宣伝ができると思ったから。
ちなみに京都のお客さんはとてもシビアだと聞いていた。「京都のお客さんが喜
べば、日本中どこへ行っても通用するよ」ということも聞いていた。京都のお客
さんは、それほどまでに手強いのだろうか。
リハーサルが終わり本番までの間、時間を持て余してしまった。出演者が「食
事でも行きませんか?」と誘ってくれたので、一緒に行くことにした。とは言っ
ても、僕はライブ前には食事をとらない。満腹状態だと唄うことができないから。
そんな訳で、お茶だけで済ませたい僕は、勝手を言ってハンバーガー・ショップ
へ行った。ハンバーガー・ショップならば、コーヒーだけでも居座ることができ
るから。
出演者は全て、地元の人たちだった。果たして京都のお客さんは本当に手強い
のだろうかと、「生の声」を聞いてみた。するとやはり、プレイする立場からす
ると、京都でのライブはかなりしんどいらしい。ライブをイベント形式にしたの
も、「一見さん」を相手にするよりも、「身内」を多く誘った方が、ライブ自体
が盛り上がるからということだった。もっとも僕にとっては、全てのお客さんが
「一見さん」のようなものだったのだが。
会場には80人近いお客さんが入った。僕も気持ちよくプレイすることができた。
だけどイベントということもあり、果たして京都のお客さんが手強いのか、それ
を確信するまでには至らなかったが。ライブが終わり、帰り支度をして店を出よ
うとすると、中年のご婦人が2人、僕を待っていた。「今日は来て良かった。あ
なたの唄が聴けて」と、僕に話しかけてくれた。そして「食べかけだけど、持っ
ていって」と、お饅頭をもらった。京都というと、「ほうきを逆さまにする」と
か「お茶漬けを出す」というイメージがあるのだが、考えすぎだろうか。僕は電
車の中で、お饅頭を食べながら来月のライブのことを考えていた。
□□ [宮入 恭平 kyohei@ea.mbn.or.jp]
□□ [KYOHEI MIYAIRI WEB PAGE http://plaza26.mbn.or.jp/~kyohei/]
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■ おじさんの日常 深津 勝
「選挙事務所」
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東京近郊の街、仕事で伺った家が、自宅の玄関横をプレハブ造りの選挙事務所
にしていた。アルジが4月の統一地方選に出馬するとのこと。仕事を終えて帰り
支度をしていると当のアルジにお茶をすすめられた。
「いやぁ、まいんちお客がいっぱいでねぇ、まいっちゃうよ」
事務所には来客の姿はどこにもない・・・まあ、朝も早い時間だしと思って
「大変ですね」と言葉を返した。
「それがね、僕は保守系だけどね、これが大変なの、最近は一杯で」
なんのことかよくわからず、あいまいにうなずいていると
「あのね、例のね、出るのよカクシンってぇやつが6人もぉー」
話を聞いてみると、アルジは昨年まで市役所に勤務していたとのこと。勧めら
れて、保守の地盤を引き継ぎ立候補することになったが、楽に当選すると思って
いたところ、無党派層をあてこんだ革新系の立候補者がたくさん手をあげたので
こまってしまったということらしい。
「結局ね、駅前の事業もね、僕ら保守が頑張らねばぜーんぜん進まないのよ」
僕はちょっと興味があったので政策について聞いてみた。
「あのー、政策とかはどんなものがあるんですか」
するとアルジはマジマジと人の顔をみつめて
「あんた、カクシンかい」
なんとも返事にこまった。確かに僕の頭の中身はカクシンに近いが、それはアル
ジの思っているカクシンとは少し違うカクシンで、政策を持つことがどーしてカ
クシンになるのかを聞いたりすると、きっと今日の仕事のクレームが近い将来に
確実予想されるのでやめにした。それはカクシンできる。
「勝新の映画は好きですよ、ウフフ」
としゃれをかませて大人の返事をしてみたがマジマジ眼は元にもどらず、お住ま
いはどこですか、などと、急に山の手言葉アンド疑い目ギョロリの質問コーナー
になってしまった。「僕ですか、僕はずーっと遠くです、ここいらとは関係無い
もうずーーと、ずーーーーーーっと遠くですから」と意味も無く遠くを強調した。
アルジの眼がすこしなごやんできたのをカクシンしておいとますることにした。
10時少し前の選挙事務所に訪れるは人はなく、積み重ねられた湯のみ茶碗がいっ
ぱいホコリをかぶっていた。たぶんきっと、こんなことは口に出して言えないけ
ど、やっぱ難しいんじゃないかなーとカクシンした。
□□ [深津 勝 bi-n-go@remus.dti.ne.jp]
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===================【Mar 13,1999 〜 Mar 19,1999】===================
◇ 恋愛運のいい星座 ◇ 金銭運のいい星座 ◇ 健康運のいい星座 ◇
◇ ★★ 蠍 座 ★★ ◇ ★★ 山羊座 ★★ ◇ ★★ 乙女座 ★★ ◇
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■ めたまんの編集メモ
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昨日の夜中は、恋愛相談を受けておりました。その女の子、ひたすら悩んでい
たようですが、結論としては「自分の好きに生きる」ということで。なんでもで
きる、恵まれた環境にいるのに、周りに気兼ねして自分の一番好きなことをやら
ないのはかなり損かも。がんばりましょう。
そのちょっと前に、お友達と中国北方餃子を食べて、カラオケ。ストレスたま
りまくってたので、思いっきり解放できました。3時間ほどのお遊びでしたけど、
貴重な3時間でした。あー、きもちよかった。
このどちらもがネット友達なんですが、私はすでに、メールアドレスを持って
いない人物とのおつきあいをやめてしまっている状態。今日の記事のインクジェッ
ト対応はがきなんで、私個人からすると、実はもうどうでもいい話です。
□□ [めたるまん metalman@ninjin.net]
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編集発行人:山崎一幸 発行:にんじんじむしょ
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