■ Mail Magazine Radica 1999年 1月27日(水) 第262号 □□■
■ Contents
□ RADICA EXPRESS 「最新インターネット情報」
国産OS「BTRON」普及のためのベンチャー企業が誕生
ジオシティーズ、オウマーのページを「ポア」
□ Radica特別企画『ニセ首相に聞く』
□ 炎氷 Fire&Ice
□ めたまんの編集メモ
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■ RADICA EXPRESS 「最新インターネット情報」
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● 国産OS「BTRON」普及のためのベンチャー企業が誕生
15年ほど前、日本で「TRON(トロン)」というプロジェクトが始まった。
MS-DOS全盛のその当時、使いやすいコンピューターを作るというプロジェクトだ。
その中で生まれたのが、「TRON OS」だ。
TRON OSは、工業用ロボットなどに広く使われている「ITRON」、NTTドコモなど
も採用している通信用の「CTRON」、パソコン用の「BTRON」、Javaのための
「JTRON」等、様々な形態のものが発表されている。
ITRON、CTRONなどは、社会の裏方として、普段見えないところで非常に広く使
われているが、パソコン向けのBTRONはほとんど見かけることがない。大きな期待
を受けながらも、結局普及しなかったのは、日米貿易摩擦の影響で、採用を自粛
せざるを得なかったという歴史が深い陰を投げかけているためだ。
そのBTRON普及を活動の中心に据え、世界へ向けて再び売り出すために、「株式
会社セネット」が活動を始めた。
「Linuxがこれだけ普及しているいま、なんでいまさら、化石のようなBTRON?」
「どうせ、何も知らないじいさんが勘違いしただけじゃないの?」とインターネッ
トでの反応は冷ややか。
発起人や取締役として同社の中心になっている、山口義人氏について調べてみ
たら、これがすごい人だった。Webに掲載の情報によると、三菱電機顧問で、同社
のマルチメディア戦略を決めていた人で、衛星事業からインターネット、Javaに
も詳しく、日本産業界のみならず米国にも顔が広い人のようだ。
セネット社の活動方針に、「パソコン用だけでなく、ITRONのコントロールタワ
ーとしてのBTRONの確立を目指し、JTRON(JAVA TRON)の普及と米サンマイクロシス
テムズ社のJINI構想との連携を強化する」というのがある。
どうも山口氏は、トロンとJavaとの親和性を高め、JavaとITRONの普及の波に
BTRONをのせていこうという思惑のようだ。
山口氏は64歳。年齢を感じさせない、新しい挑戦の始まりだ。
○株式会社セネット
http://www.dc-creative.co.jp/~sennet/
http://www.sennet.co.jp (1999/2/1より)
○Sunergy JAPAN:Yoshito Yamaguchi Bio(2年前までの履歴書)
http://www.nikkeivi.co.jp/sunergy/yamaguchibio.html
○産經新聞:ゴルフだけじゃありません。多才、変わる企業役員
http://netsv.sankei.co.jp/databox/paper/96/html/0618side14.html
□□ [Hosaka the G33kSt@r hosaka@sco.bekkoame.ne.jp]
● ジオシティーズ、オウマーのページを「ポア」
オウマー(オウム真理教のマニア。決して信者ではなく、どちらかといえば批
判的な立場の人)の第一人者、新人類氏がジオシティーズに掲載していた Webが、
突如としてジオシティーズ社の手で閉鎖されてしまった。
新人類氏のWebは、すでに開設3年目を迎えている歴史の長いサイト。そこに、
「ガイドライン違反のコンテンツなので、サービスを一旦停止しております」と
書かれたメールが到着した。当然、Webも非表示になっている。
メールには「ジオガイドが表示されていない」「不快なコンテンツ(「俺以外み
んな不幸になれば良い」という記載)」という理由が示されていた。しかし、「不
快」を理由にした閉鎖というのが許されても良いのだろうか。大いに疑問だ。
新人類氏にとって、ジオシティーズはあくまで「コピーサイト」でしかないの
で、それほど重大な影響を受けるわけではない。それより、ジオシティーズ社の
管理強化が気になる。「ふさわしくない」と判断されたサイトは片っ端から「ポ
ア」の憂き目にあうかもしれない。広く告知して、大勢に知れ渡ったあと、ある
日突然ネットからきれいさっぱり消え去ってしまうことになるかもしれない。ジ
オシティーズをメインにご利用の方々、十分注意されたい。とりあえず、メール
とWebは別カウントを取得された方がいいだろう。
なお、新人類氏のサイトと同時に、オウム関連のサイトがいくつも閉鎖された
ようだ。ジオシティーズ社の「ある意図」を感じざるを得ない。
「住人」という言葉がむなしく聞こえる、「強制退去」の一幕であった。
○ オウマー日記専用のミラーサイト(ポアされたサイト)
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/4097/
○ 「上祐史浩ファンクラブ −−芥子の花よ咲け!」
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/6169/
○ 真理の弁護士頑張るぞ!!
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/6169/ao-index.html
○ 巨星逝く
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/6169/mm-index.html
○ ミラレパの心
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/6169/ni-index.html
○ VAJRANAYANA真理の探究inいわき市
http://www.bekkoame.or.jp/i/sinzinrui/
○ ガイドラインについて(ジオシティーズ)
http://www.geocities.co.jp/members/info/
□□ [紅屋鉄之助 tetsu@ninjin.net]
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■ Radica特別企画『ニセ首相に聞く』
「ニセ首相になるには、どうすれば良いのか?」
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Subject: 思考回路抜群な意見。
>From:"goochan"
ハイブリッド野郎といい申す。
消費税の安定した回復理論として、消費税は下げるべきか上げるべきか、偽物
首相様はどのように御考えでしょうか?オレっちは、マスコミや巷の人間達とは
裏腹に、半年後とにバンバン引き上げといて駆け込み需要を発生させて、消費を
回復させる。つーのはどうでっしゃろか。
本物のダメ政治屋、首相より、思考回路抜群の御意見を心よりお待ち申す。
+++++++++++++++++++++
ご提案有り難うございました。
「駆け込み需要」喚起し、景気浮揚の一助とする点には賛同いたしますが、半年
ごとに税率を引き上げる案には不都合があると思われます。前回の消費税率引き
上げでは3%から5%へと、約1.7倍上昇しました。この1.7倍の引き上げ率を基
に試算してみましょう。また、目安として缶ジュースの税込価格の推移を付記し
ました(現在の平均的な缶ジュースの価格を114円(税込 120円)とし、税抜き価
格は変動しないものとする)。
1999年上半期 5% ¥120
1999年下半期 9% ¥124
2000年上半期 15% ¥131
2000年下半期 25% ¥143
2001年上半期 43% ¥163
2001年下半期 73% ¥197
2005年上半期 2,997% ¥3,531
2005年下半期 5,095% ¥5,922
2009年上半期 209,068% ¥238,452
2009年下半期 355,416% ¥405,288
2010年上半期 604,207% ¥688,910
2010年下半期 1,027,152% ¥1,171,067
この試算だと、2010年下半期には、缶ジュースが百万円を超えてしまいます。
前回の消費税率上昇率の1.7倍に即しての試算でこの価格なのですから、この上げ
幅が高齢化社会への対応等のために2倍、3倍に設定された場合にはこれ以上の
価格の高騰を招くことは必至だと思われます。
では、このような価格の高騰を招かずに、かつ「駆け込み需要」を創成するに
はどうすればよいでしょうか。ここで、ちょっと消費税が属する課税のジャンル
である「間接税」について考えてみましょう。西洋の社会が「間接税」を発見し
たきっかけは、18世紀、海洋冒険史上に名高いイギリスのジェイムズ・クックの
太平洋航海にあります。彼は、タヒチ島の原住民社会の探査の中で不思議な課税
制度を発見します。ここでは、族長が一日の終わりの夕方の集会の際に、「明日、
くしゃみをした回数1回につき1カサス(カサスは当時のタヒチの貨幣単位)を
徴収する」「明日、"sessettu' eh"(「たとえようもなく美しい」の意)と言っ
た回数一回につき1カサスを徴収する」と課税の条件を布告する事になっていま
した。それまで、現在でいう「直接税」しか知らなかったクック達の目には、こ
のように課税条件が度々変化し、この条件に適合する行為を為した者のみが税金
を納めるという制度は極めて異様に見えたのです。クックが島の族長に、この課
税制度の名称について尋ねたところ、彼は「Kan Sett tu」と答えました。これが、
英語の"Cansset Tax System"(間接税制度)の語源なのです。この"Cansset"を音
訳して「間接税」という言葉が我が国に誕生したのは明治の中期でありました。
(余談)後の研究によると、
kan=〜ない、〜しない
sett=知る 分かる
tu=私
で、つまり課税制度の名について尋ねられた族長は「私は知りま
せん」と答えたわけです。クックが勘違いをしてこれを課税制度
の名称と思い込んでしまったのでした。
現在では、「消費の度に税を徴収する」という極めて矮小化された形で間接税
が解釈されていますが、この解釈を本来の「不意打ちの事件としての課税」に戻
すことが肝心だと思われます。我々の提案は以下の通り。
1.半年に一度、課税の対象商品、税率を見直す。
2.課税の対象商品は税制見直し当日、公開の場において電子計算機によ
って発生させた乱数に基づき、完全に無作為に抽出する。また、税率
についても電子計算機によって発生させた乱数により、無作為に決定
する。
この制度により、「もしかしたら、ある商品が大変に高価になってしまうかも
しれない」という疑心暗鬼の念を半年ごとに消費者に呼び起こす状態を引き起こ
すことができる筈です。そしてこの疑心暗鬼によって、商品の買いだめがひき起
こされ、駆け込み需要が喚起されるのです。駆け込み需要の心理的ファクターと
して重要なのは、「価格が高騰するかもしれない」という可能性であって、実際
に価格が高騰することではありません。よって、この制度を取れば、実際の物価
をそれほど上昇させることなく、駆け込み需要を創成することができるわけです。
間接税を本来の意味「不意打ちの事件としての課税」に回帰させることこそが
駆け込み需要による景気浮揚の鍵だ、と今一度申し上げて回答の代わりとさせて
いただきます。
□□ [ニセ首相 s-muraka@t3.rim.or.jp]
□□ [ニセ首相官邸ホームページ http://www.t3.rim.or.jp/~s-muraka/kantei/pkantei.html]
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> ○○ Radica新連載企画「ニセ首相に聞く」への質問を募集致します ○○ <
『ニセ首相官邸ホームページ』公開中のニセ首相が
当Radica誌面上にて読者からの質問に答えます。
国民の皆様の日々の疑問を解決するため、
不肖ワタクシ炎の牛となって誠心誠意お答えします
(ニセ首相談)
●質問はお気軽にEメールにて s-muraka@t3.rim.or.jp まで
「Radicaニセ首相質問係宛て」と明記した上でお寄せ下さい。匿名も可。
http://www.t3.rim.or.jp/~s-muraka/kantei/pkantei.html
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■ 炎氷 Fire&Ice
重心を落とせ
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重心を落とせ
地面より下はない
親指で一気に蹴って
相手のアゴへ拳を突きつけろ
3分間は長いがゴングが鳴る
キマリはキマリだが
破ったところで何も起こらない
異常を弾かなければ正常が食いつぶされる
キチガイを笑い飛ばさないとマトモが崩壊する
普通エリアからはみ出すと帰る場所が無くなる
努力と忍耐で自分を洗脳し
規則を体中に巻き付けておけば
ささやかな幸せが保証される
と信じる奴はオメデタイ
裸でも王様には権力がある
厚着をしても奴隷は無力だ
□□ [炎氷 fire-ice@angel.ne.jp]
□□ [炎氷 Fire&Ice http://www.angel.ne.jp/~fire-ice/]
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★:*:-''☆:*:-''★ 今日のラッキー星座 by アネッセ ★''-:*:☆''-:*:★
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【Jan 28,1999】 | 自らの頭脳と体力によって利得をつかむ強運な一日
★★★★★ | 獅子座 | 勝算のない挑戦も、知恵を絞れば予想外の成果が!
http://annesse.d-b.net/ (C)1997-1999 Lisa Kensington & annesse
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■ めたまんの編集メモ
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なんだか、また発行が遅れてしまいました。申し訳ないです。
今日は、伊藤剛氏が唐沢俊一氏などを訴えた裁判の、2回目公判という奴を傍
聴してきました。午前10時からだったんですが、実にあっさりと終わってしま
って拍子抜け。実質、5,6分というところでしょうか。最初の数回はこんな感
じらしいです。
終わったあと、伊藤氏とお話ししました。伊藤さん、この裁判の記事をRADICA
に掲載して以後、RADICAの読者になっていただいています。そこで、伊藤さんに
10日の編集メモで私が「噂の真相に伊藤さんの手記が載る」と書いていたことを
指摘されました。ごめんなさい、伊藤さんの手記ではなくて、第3者的立場のラ
イターが書いた記事でした。訂正します。
□□ [めたるまん metalman@ninjin.net]
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編集発行人:山崎一幸 発行:にんじんじむしょ
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