■ Mail Magazine Radica 1999年 2月13日(土) 第274号 □□■
■ Contents
□ RADICA EXPRESS 「最新インターネット情報」
オウマーサイト強制閉鎖は、やはりGエンジェルス関連?
□ 日常の、私へのことば
□ ボストンバッグ
□ 中国安徽省合肥より
□ めたまんの編集メモ
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■ RADICA EXPRESS 「最新インターネット情報」
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● オウマーサイト強制閉鎖は、やはりGエンジェルス関連?
先ほど、ネットを徘徊していて面白いものを見つけた。去年11月に東京吉祥寺
で行われた、ガーディアンエンジェルスを講師に招いた集まりを記録したサイト
だ。
ガーディアンエンジェルスが日常、どんな活動をしているかといった紹介を淡
々としているだけのページなのだが、ここで面白い記述を発見した。
日本のガーディアンエンジェルスが生まれたきっかけは、1995年に起こった
「地下鉄サリン事件」だというのだ。
最近、オウマーが開設していたサイトが、ことごとく強制閉鎖の憂き目にあっ
ていることはすでに報じたとおりだ。ガーディアンエンジェルスを母体にした、
「監視部隊」の発足が発表された直後から、続々とオウマーサイトが閉鎖されて
いる。これはやはり、監視部隊の仕業なのではないかと思えてくる。
オウム真理教をきっかけとして生まれたのがガーディアンエンジェルスなら、
その監視部隊はオウム関連のコンテンツを毛嫌いして当然だ。
そして、オウマーサイトを閉鎖させたのがガーディアンエンジェルスの監視部
隊なら、彼らは気に入らないサイトを片っ端から閉鎖することが出来る、強い力
を持っていることになる。
どうにも気になる関連だ。
○ 吉祥寺村立雑学大学通信
http://www.apricoweb.ne.jp/~mikami/zatugaku/981101.html
□□ [紅屋鉄之助 tetsu@ninjin.net]
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彼の星座とラッキーチョコは?
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情報提供:アネッセ http://annesse.d-b.net/
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■ 日常の、私へのことば 宮入 恭平
"出会いというのは、やはり面白いですね"
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女子高生とメールのやりとりをしている。こんなことを言うと、そうでなくて
も最近評判のよろしくないインターネット環境。「お前は一体、何をやっている
んだ!」という声が聞こえてきそうだ。だけど逆に考えてみると、これはメール
だからこそできること。たとえば「女子高生と手紙のやりとりをしている」なん
て言うと、これは違った意味で誤解を招く恐れがある。
昨年僕は、ハワイ大学へ留学していた。その時に知り合った友人から「インタ
ーネットで知り合った女子高生がハワイ大学へ留学するのだけれど、プログラム
に関して教えてあげてほしい」というメールをもらった。その友人もハワイ大学
へ留学していたのだが、僕とは違うプログラムを受講していた。女子高生は僕が
受講していたプログラムに参加するので、僕にどんなプログラムなのかを尋ねて
きた。
僕は友人宛てに、「できる範囲で教えられるから、彼女から僕に直接メールを
送ってもらって」と伝えた。間もなく、彼女からメールが届いた。「今や女子高
生も気軽にメールを使うようになったのか」と、僕は変なところで感心してしま
った。留学に関して、いくつか質問が書いてあったので、僕は分かる範囲で答え
た。僕の私心も取り入れながら。高校生といえば、僕よりも一回り以上の歳の差
がある。果たして僕の言葉が、現役女子高生に伝わるのか不安だったが、僕はい
つもどおりの僕の言葉で、彼女にメールを送った。
翌日、彼女からお礼のメールが届いた。そこには、「またお願いします」とい
う言葉が添えられていた。僕の言葉は、現役女子高生にも通じた!こんなことで
喜んでしまうこと自体が、すでに歳をとった証拠なのだろうか。
僕はメールのやりとりをする時には、直接の会話よりも慎重になる。インター
ネットは相手の顔が見えない。その分、文章で相手を判断してしまう。どんなに
きれい事を並べても、どんなに社交辞令を並べても、何度かメールでの「会話」
を重ねていくうちに、相手の「顔」が見えてくる。メールに限らず、手紙のやり
とりでも同じ事が言える。ただ手紙よりも気軽に使えるのがメール。手紙は、文
章を書いて、切手を貼って、ポストに投函して、それが届くまでにタイムラグが
生じる。ところがメールは、文字を入力して、送信するだけで、リアルタイムで
相手に届く。それが国内だろうと、海外だろうと。
コミュニケーションをとる上で、メールはとても有益なもの。だけど使い方次
第では、いくらでも悪用することができる。最近しばしば耳にする「インターネッ
ト犯罪」のように。だけど考えてみれば、物事には全て長所と短所がある。何も
インターネットだけに限ったことではない。肝心なことは、利用者のモラルの問
題。いろいろな意味で発展途上のインターネットの世界。だけど世の中どんなに
便利になろうとも、最終的には「人間」が問われるのは言うまでもないことだろ
う。便利さはあくまでも、二次的なものでしかない。
僕個人としては、メールによって多くの出会いをしている。友人からのメール
には、「出会いはやはり、面白いですね」と書かれてあった。
□□ [宮入 恭平 kyohei@ea.mbn.or.jp]
□□ [KYOHEI MIYAIRI WEB PAGE http://plaza26.mbn.or.jp/~kyohei/]
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■ ボストンバッグ 堀場 康一
詩人の旅立ち ― 田村隆一さんに捧ぐ ―
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田村隆一さんが冥界に旅立って十一日後
巨匠クロサワの訃報が世界を飛び交った
マスコミは黒澤明監督のニュースでもちきりだったが
ぼくには田村隆一さんのことが心に引っ掛かっていた
詩人の死が映画監督の死に劣っているのではない
詩人の死より映画監督の死の方が商品価値にまさる
というべきなのだろうか
ある詩人は
最後の戦後派詩人を失ったと語ったが
ぼくには
最後の二十世紀詩人がライムライトから消えた
ような気がした
アルフレッド・プルーフロック然と
レインコート一つ肩にかけ
四千の日と夜をかばんに詰めて
荒地から忽然とあらわれた
垂直的詩人
しらふと酩酊を行ったり来たりした
用意周到な仕事師は
たとえハルマゲドンを目前にしても
アイガー北壁のように動ぜず
垂直に空を仰いで
金色のウィスキーを飲み干すだろう
世紀末を照射する 時空を超えた先達
田村隆一さんに
ありがとうの花束を捧げよう
[付記]
詩人 田村隆一氏は平成10年8月26日、また映画監督 黒澤明氏は同年9月6
日に逝去されました。お二方は最後まで、それぞれ詩壇および映画界の牽引車と
して、とても重要な役割を果たされてきました。
この場をかりて、両氏のご冥福を心からお祈り申し上げます。(作者)
□□ [堀場 康一 oliver@anet.ne.jp]
□□ [オリバー通信 http://www.bekkoame.ne.jp/~horiba/]
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■ 中国安徽省合肥より ともざき なお
「アジア嫌い」
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アジアと言っても広うござんす。アジアというと、シンガポールあたりまでの
「東南アジア」をアジアと思い込んでしまいがちだが、東の果ての日本から、西
は中東の手前まで、イランアフガンあたりまでを言うのだろうか。民族も違えば
生活習慣も宗教も違う。まさに「混沌」という言葉がぴったりくるんじゃないか
と私なんかは常々思うのだ。
この地域というのは、一部でたいへん評判が悪い。経済的に立ち後れて政治的
にも安定していない、文化程度も低い地域だと思われがちだ。アジアに生きるも
のとして、大変腹立たしいことではあるのだが、一部否定できないところはある
し、自分たちの手で危機を乗り切るだけの力が無いことも否めないところだ。
極東の地域は地の果て。西洋人からはそう見えるらしい。自分たちより劣った
ところという意識と、どんなに頑張ってもまねのできないオリエンタリズムを持
ったところという意識とが、彼らの中でない混ぜになっているんじゃないかと北
京にいた頃思った。極東の地、東南アジアよ胸を張れ。西洋人には模倣のできな
い特別の文化を持っているじゃないか。
ところで、その場所に住んでみてわかることというのはたくさんある。旅行に
行ってみてわかることというのもあるだろうが、表面的な楽しいことがほとんど
で帰ってこられる旅行は幸せだろう。私の知合いでも、暇さえあれば東南アジア
各地を旅している人がいるが、そうしているうちはさぞかし楽しいだろう。その
土地がどんなにマイナスの顔を持っていても、旅人である自分には関係ないから
だ。
私が魂の置き所としている香港。香港も好き嫌いの別れるところではあるが、
暮してみるとたいへんなことはあっても精神的には楽なんじゃないかと思う。旧
宗主国イギリスのおかげで、ひどくマナーの悪い人もいないし、なにより、南方
中国人の持つバイタリティ溢れるパワーが街全体を包んでいる。良くも悪くも
「なんでもあり」、どんなものも受け入れる柔軟さを持った都市なんじゃないだ
ろうか。まさに「混沌」。
もっとも、香港が嫌いだと思っている人には、それすらも自分の体質に合わな
い、体調を狂わせる憎むべき要素としてとらえられるのだろう。私が懐かしいと
思う、熱気を含んだ風も、ただの臭くて暑い風としか思えない、自分が香港にい
ることを実感する広東語の洪水も、ただの喧騒にしか聞こえないのだ。
「ああら、あなた、香港が嫌いなの。どうしてかしら。こんなに良いところなの
に。馬鹿なんじゃないの。美味しいものだってたくさんあるのに。ほら、ロース
トダックにロブスター、他にもいろんな国の料理が食べられるのよ。それに、牛
乳プリンに湯丸、デザートだって充実しているのよ。お茶だってほうら、中国
5000年の歴史を感じるでしょう。新しいところでは泡沫紅茶。香港って良いとこ
ろだって思うでしょう〜。ねっ、香港好きにならなきゃ損するわよ。」
私の身近にこんな台詞を吐く人がいた。香港が嫌いだという人に対して、私は
こんな風に狂信的に香港を好きになれと言って強制したりはしない。宗教の勧誘
や自然保護団体じゃないんだから。嫌いなもんは嫌いなのだ。
私とて、地球上で「どうしてもこんな所は嫌だ!」という所はあるに違いない。
まだ出会っていないだけで。飛行機からその土地に降り立ったとたんに嫌になる
かもしれない。そう考えたら、嫌いなものを無理矢理好きになれとは言えないし、
言いたくない。嫌いなもんは嫌い。こんなとこ、来たくて来たんぢゃネーヨ。そ
れでいい。
ただ、私ならこうする。それが無駄な努力に終わったとしても−。一日ひとつ、
できなかったら一週間にひとつ、この場所の「いいとこ探し」をする。嫌なとこ
ろは探さなくてもごろんごろんしているだろうから、ちょっと苦労しても探して
みる。なけりゃないでしょうがない。でもあったら嬉しいんじゃないだろうか。
それが一つ一つたまっていけば、ここでの暮しも捨てたもんじゃないと思えるよ
うになるのかもしれない。
私は今大陸の地方都市で暮しているが、そろそろ「いいとこ探し」も限界に来
ていると時々思う。長い時間ここに暮して、表面的なことだけでなく、いろいろ
なことがわかってきたり、実際に目にしたりすると、「いいとこ探し」で探した
良いところも色褪せてくるというものだ。郷に入って郷に従ってしまえばいいの
だろうが、留学生ならいざ知らず、日本と関係のある仕事をしていると、なかな
かそうは行かないものだ。日本のやり方との間でジレンマを感じることばかりだ。
これで私もアジア嫌いの仲間入りか−それはないだろう。
アジアの一員として生まれ、アジアの片隅で、いいことも悪いこともひっくる
めて毎日を生きる。楽しくもあり悲しくもあり。「いいとこ探し」はまだまだ続
くのだ。
□□ [ともざき なお tomo@ninjin.net]
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★:*:-''☆:*:-''★ 今週のラッキー星座 by アネッセ ★''-:*:☆''-:*:★
===================【Feb 13,1999 〜 Feb 19,1999】===================
◇ 恋愛運のいい星座 ◇ 金銭運のいい星座 ◇ 健康運のいい星座 ◇
◇ ★★ 牡牛座 ★★ ◇ ★★ 山羊座 ★★ ◇ ★★ 射手座 ★★ ◇
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■ めたまんの編集メモ
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11日から、今年に入ってからのバックナンバーを、Webで公開しています。是非
ご利用ください。
さて、あしたはバレンタイン。チョコレートが好きな私ではありますが、さて、
もらうことは出来るでしょうか。
□□ [めたるまん metalman@ninjin.net]
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編集発行人:山崎一幸 発行:にんじんじむしょ
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