■ Mail Magazine Radica 1999年 2月27日(土) 第283号 □□■
■ Contents
□ RADICA EXPRESS 「最新インターネット情報」
Comp Japanシェアウェア騒動、その後
□ 中国安徽省合肥より
□ おじさんの日常
□ めたまんの編集メモ
==============================================================□ □□■
RADICAをお友達にも教えてあげてください。ただいま、無料配信中です。
お申し込みは、「RADICA配送希望」と明記の上、reception@ninjin.netまで。
------------------------------------------------------------------------
RADICAは、読者の皆様からの情報提供、ご投稿、ご意見、ご要望、ご感想
をお待ちしております。どうぞ radica@ninjin.net宛お気軽にお寄せください。
========================================================================
==================================================================□□■
■ RADICA EXPRESS 「最新インターネット情報」
------------------------------------------------------------------------
● Comp Japanシェアウェア騒動、その後
先日お伝えした、機能しないシェアウェアを公開していたComp Japan周辺のそ
の後をまとめてみる。
22日、ニフティの送金代行システムから「新メモリ最適化ツール」の登録が抹
消された。
23日、Comp Japanの謝罪文がWebに掲載された。なぜか、以前シェアウェア公開
に使用していたベクターの作者ページではなく、ジオシティーズにアカウントを
確保して公開された。
25日、謝罪文が、ベクターにある作者ページでも公開された。
同じく25日、ベクターは「利用上の注意」という文を掲載した。シェアウェア
の利用者に注意をうながす内容で、公開されているソフトウェアの利用で、かか
る責任と費用の利用者側負担をうたっている。
また、この一件をきっかけにして、シェアウェア作家の集まる掲示板で、熱い
議論が繰り広げられている。シェアウェアを流通させるリスクをどこで負担する
のか、誰がシェアウェアを評価したらいいのか、紛争が発生したときにどこでど
う解決していったらいいのか、解消しなければならない問題は多い。
今まで牧歌的に、なんの疑いもなく行われてきたシェアウェアという商行為が、
16歳の少年が行った犯罪的行為によって、なんと息苦しい世界になってしまった
のかと改めて感じる。Comp Japanの彼は、簡単に儲けようとしたために、パンド
ラの箱を開けてしまったのだ。
ネットの世界も、こうやってだんだんと窮屈になっていくのだろう。
○ Comp Japanが問題のシェアウェアを公開していたサイト
http://hp.vector.co.jp/authors/VA013537/
○ Comp Japanが謝罪文を掲載したサイト
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/3627/index.htm
○ 『Vector』利用上の注意
http://www.vector.co.jp/info/caution.html
□□ [紅屋鉄之助 tetsu@ninjin.net]
==========================================================□ □ □□■
> ○○ Radica新連載企画「ニセ首相に聞く」への質問を募集致します ○○ <
『ニセ首相官邸ホームページ』公開中のニセ首相が
当Radica誌面上にて読者からの質問に答えます。
国民の皆様の日々の疑問を解決するため、
不肖ワタクシ炎の牛となって誠心誠意お答えします
(ニセ首相談)
●質問はお気軽にEメールにて s-muraka@t3.rim.or.jp まで
「Radicaニセ首相質問係宛て」と明記した上でお寄せ下さい。匿名も可。
http://www.t3.rim.or.jp/~s-muraka/kantei/pkantei.html
========================================================================
==================================================================□□■
■ 中国安徽省合肥より ともざき なお
「タクシー」
------------------------------------------------------------------------
東京にいる時はめったに乗らない乗り物、それはタクシー。駅からバスの便の
無いところへ行く時や、深夜残業の帰宅、飲んで遅くなって終電の後、病気の時
にお世話になるぐらいか。いろいろな事情はあるんだろうけど、日本のタクシー
はなぜあんなに値段が高いのだろう。貧乏人の私なんぞは、上にあげた理由でも
ない限り、「ヘイ、タクシー!」とはならない。
以前、日本から来たお客の中に、普段電車に乗らないという人がいて驚いたこ
とがある。どうやって職場に通うのだろうと思ったら、勤務先からそう遠くない
ところに住まいがあって、タクシーで通っているそうじゃないか。勤務先も住ま
いも都内、しかもNリマ区とかAダチ区ではない。スーパーヘビーリッチだ。足
代はさておき家賃がすごかろう。都下と呼ばれる地域に住み、終電気にして駅の
中を走っていた私の生活などこの男には想像もつくまい。
大陸にいると、東京のように鉄道が発達しているわけではないので、移動の手
段といえば、バスを使うか、タクシーを使うか、自転車をこぐかだ。どの都市に
行っても、バスはぎゅうぎゅうに混んでいる。乗るも降りるも阿鼻叫喚だ。
夏に今の住まいに引っ越してきて、職場のある大学の前の黄山路が工事中だっ
たこともあり、しばらくはバスで通っていたのだが、寒くなってきたことと、黄
山路の工事が終わって車が通るようになったので、ちょっと手を抜いてタクシー
で通うようになってしまった。これでは前述のタクシー男と同じか?いや、私は
帰りはバスだもん。
合肥のタクシーは初乗り5元。街自体が小さいので、街中から自宅まで乗って
もせいぜい 15元というところだろう。街中にたくさん走っているので買い物に行
って荷物が多くなった時などは手軽に利用してしまう。ただ、田舎から出てきた
人が多いので、言葉が通じなかったり、道を知らない運ちゃんに出くわして「ま
ったくもう〜」というときはある。
田舎から出てきて一旗上げようと思ったら、運転免許のある人はまずはタクシ
ーの運転手になる。大陸は、いちおうタクシー会社というのはあるのだが、そこ
にいくらか払って車を借りれば、あとは稼ぎは自分のものというしくみになって
いるらしい。そこで稼いで自分の車を買い、また稼ぐ。お金がたまれば自分がタ
クシー会社を起こして、車を買い、田舎から出てきた人に貸してお金を取ればい
い。
車を持っていれば金になるというのは、運転免許のある人だれしもが考えるら
しい。空港の駐車場には、単位、つまり自分の職場などの車で小遣い稼ぎをしよ
うという「にわかタクシー」がたくさんいる。「車乗るか?」「どこまでだ」とい
って近づいてくるが、たいていはこれがタクシーではないらしい。ものほんのタ
クシーの運転手が、「あんた、あいつはニセモノだからやめときな。おれんとこ
なら街中まで40元で行ってやるよ」とよってくる。そういうあんたも胡散臭いわ。
上海から合肥への便は、中国東方航空だと上海空港の国内線最終便になる。合
肥に着いて22:30はとうにすぎている。お迎えのある駐在員ならまだしも、私のよ
うに、半ばローカルとなると、タクシーで帰るしかない。または途中まで空港バ
スで行って途中からタクシーだ。出口から出てくると、さっきのように「車アル
ヨ」「50元だ」とか言ってくるので、これはもう戦わずばなるまい。メーター倒
してもせいぜい20元という距離だ。
「50元?ちょっと高いんじゃないの?」と私も最初はおとなしく言ってるのだが
「あんた、こんな時間にタクシーがあるだけましだろう。どうやって帰るわけ?
黙って乗りな」と言われた日にゃー、「あんた、あほなこと言わんといて。この
距離でどうやったら50元やねん。そんなに出せへんがな。」とお返しするしかな
い。(もちろん普通語でだが)
本当にメーター倒しての50元なら私はおとなしく払うけど、完全に吹っかけ。
最近は30元が目安だということがわかって、25元ぐらいから交渉することにして
いる。そうすると30元ぐらいで折り合いが付く。
飛行機に乗る人はお金持ち。そこからお金を取るのは当たり前。私が北京にい
た頃からかわらない。空港に行くにもそこから帰るにも、タクシーの料金につい
ては問題になっているらしくて、地元のテレビ局が隠しカメラを使ってその様子
を撮って放送していた。それで改善されるもんならよかろう。これには民航局も
絡んでいるとは地元の人の話だから、よほどのことがない限りこのままだろう。
さすがに、大都市上海は、タクシーにもいろいろお上から規制があるらしくて、
車種は地元のVW合弁のサンタナじゃなくちゃいけないとか、レシートは必ず出さ
なくちゃいけないとか、国際都市を走るタクシーとして恥ずかしくないものを要
求されるらしい。もちろん、運転手のマナーも、ということらしい。あるとき、
上海駅から空港まで乗ったタクシーの運転手がそんな事を言っていた。
合肥に帰ってくると、相変わらずドアの取れそうなタクシーや、シートの表面
が壊れてスポンジがはみ出しているようなタクシーが走っている。合肥でも、上
海同様の要求をタクシーにして欲しいものだが、それをやっては合肥からタクシ
ーが姿を消してしまうかもしれない。
□□ [ともざき なお tomo@ninjin.net]
==================================================================□□■
■ おじさんの日常 深津 勝
「包まれる」
------------------------------------------------------------------------
僕の住まいは東京近郊の新興住宅街である。まだ武蔵野の面影があちこちに残
っている。初夏の雑木林は、中へ入りこむとまわりの住宅がまるで見えなくなる。
大きな森へ入りこんだ気分だ。おすすめは朝の早い時間、とても気持ちがいい。
こころなしか朝見かける散歩人は、もうすぐ自然と一体になりそうな老人が多い。
クヌギの大木を下から見上げていると不思議な気分になる。見つめているうち
に視野がせばまり、筒望遠鏡で遠くを見ている感じだ。木の先っぽをじっと見つ
めながらその不思議気分に身をゆだねる。しばらくするとまわりの木々がささや
き始める。「勝ちゃん、アソボ」「勝ちゃん、カンけりやろぅ」はっとわれに帰
り視線をもどすと、静かな雑木林と木々に包まれている自分がそこにいる。
早朝のほんのわずかな時間だけど、木々すっぽり包まれちゃうぞタイムは味わ
い深いものがある。もっとも7時を過ぎる頃になると犬を連れた、必殺そこどけ
散歩人が現れるのでふんわり気分はおしまいだ。どちらにしても新芽がでる前の
この時期は、雑木林も見通しがよく、なかなか包まれた気分にはなれない。
それでも初夏まで待ちきれず、とにかく何でもいいから包まれようと考えてみ
た。散歩から帰って風呂へ入るのは喜びの一つであるが、浴槽に木の香りの入浴
材を入れるとさらによいと考え、試す。結果、少し包まれる気分が味わえた。
しかし、木関係ばっかりに包まれてもなんだかなーと思い始め、ここはひとつ、
他になにか、とてつもなく感動的な包まれかたはないか考えてみるが、なかなか
思つかない。どうでもいいことだが、片方の眉毛を上げっぱなしで長時間考えて
こんでいたので眉毛が戻らなくなり困った。しかし、眉毛問題が解決するとどう
じにひらめいた。音楽だ!
明け方近く、妙に騒がしくうるさいので眼が醒めた。昨夜ベートーベン第9の
CDをセットして床についたのである。もちろん歓喜につつまれる為である。ず
ーっと歓喜に包まれていたかったのでリピート状態にしておいたのがいけなかっ
たみたいだ。いや、まてよ、選曲ミスかもしれないな。そうか、今夜はヴィヴァ
ルディの合奏協奏曲「四季」にしよう。やはり最初から季節もんでいくべきだっ
たんだ。
□□ [深津 勝 bi-n-go@remus.dti.ne.jp]
==========================================================□ □ □□■
★:*:-''☆:*:-''★ ウィークエンド占い by アネッセ ★''-:*:☆''-:*:★
===================【Feb 27,1999 〜 Feb 28,1999】===================
□ デート運のいい星座 ◇ 買い物運のいい星座 ◇トラベル運のいい星座■
■ ●● 牡牛座 ●● ◇ ●● 水瓶座 ●● ◇ ●● 双子座 ●● □
http://annesse.d-b.net/ メールde届く今日の占い☆アネッセのウララン
========================================================================
==================================================================□□■
■ めたまんの編集メモ
------------------------------------------------------------------------
昨日発行分を今発行しています。申し訳ありません。
友達が、マイ・マイクロホンを買ったと喜んでました。シュアーの確か数万円
する機種です。普段、カラオケで使うようなマイクロホンは一本数千円ですから、
10倍ほどの価格差があります。その友達はカラオケで使うために手に入れた訳じ
ゃないですが。
で、これがどのくらいの違いを生むかといいますと、とんでもない違いなんで
すね。声の通りが良くなるし、さしすせそ、が妙に強調されなくなるし。
昔、ソニーのC-38Bという、のど自慢なんかで使っている四角いマイクロホンを
使ってみたことがあるんですが、こいつはものすごい威力を発揮しました。音質
がいいのはもちろんですが、マイクロホンからかなり遠く離れてしゃべっても、
十分な音声を拾うことが出来ましたし、どれだけ音量を上げても、ハウリングが
全然起きませんでした。一本10数万円するのですが、プロの現場でずっと使われ
続けているというのは、理由があるわけですね。
カラオケに凝っている皆さん、是非マイ・マイクロホンを手に入れましょう。
声の通りが良くなるし、それに清潔です。楽器屋さんに行けば、1万円や2万円
で結構なものが買えます。
http://www.shure.com/
http://www.ishibashi.co.jp/
□□ [めたるまん metalman@ninjin.net]
======================================================□ □ □ □□■
編集発行人:山崎一幸 発行:にんじんじむしょ
radica@ninjin.net http://www.ninjin.net/radica/
〒362-0076 埼玉県上尾市弁財1-8-21
Copyright(C), 1997,1998,1999 NINJIN Jimusho.
RADICA are trademark of NINJIN Jimusho.
○配送停止、配送先メールアドレスの変更、RADICAに掲載された記事を転載する
時は、 http://www.ninjin.net/radica/ に掲載の内容をお読みください。○複数
の読者が同時に閲覧可能なメールアドレス(メーリングリストなど)での登録は
ご遠慮下さい。○RADICAに掲載された情報をご利用になって発生するすべての損
害に関して、にんじんじむしょはいかなる責任も持ちません。○RADICAに掲載さ
れた商標または登録商標は、各社の商標または登録商標です。○広告のお問い合
わせは、 radica@ninjin.net 宛までお気軽にどうぞ。○ご意見、ご感想、ご要望、
ご投稿、その他なんなりと、radica@ninjin.net 宛お送りください。いただいた
メールは、特にお断りがなければRADICA誌上に掲載することがあります。○