■ Mail Magazine Radica 1999年 2月 9日(火) 第271号 □□■
■ Contents
□ RADICA EXPRESS 「最新インターネット情報」
Linux専門メールマガジン、たった2週間で1万人読者獲得!
まだ終わらない2000年問題
□ 日常の、私へのことば
□ NEWS解説 虎の巻
□ めたまんの編集メモ
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をお待ちしております。どうぞ radica@ninjin.net宛お気軽にお寄せください。
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■ RADICA EXPRESS 「最新インターネット情報」
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● Linux専門メールマガジン、たった2週間で1万人読者獲得!
弊誌で何度も取り上げている、急拡大中のLinuxだが、このLinuxにターゲット
を絞ったメールマガジン、「Linux Japan Express」が発行からたった2週間で1
万人の読者を獲得してしまった。ものすごいスピードだ。
このメールマガジンは、古くからのLinuxディストリビューターである、
CD-ROM販売会社「LASER5」が発行し、同社が発行中の雑誌「Linux Japan」編集部
が協力している。
編集長は、知る人ぞしるネット有名人のOliver M. Bolzer氏。なんと現役の高
校生だ。長身で、モデルばりの美しい容姿を持つ彼は、口を開けば秋葉原にすっ
かりとけ込めるネタがぼろぼろと飛び出てくるという人。その彼が、一人で作る
のがこのメールマガジンだ。
Linuxは急激に普及拡大したこともあり、情報がまだまだ不足している。一方で
ユーザー数は急拡大中。情報に飢えた無数のユーザーが、このメールマガジンに
群がったような印象だ。
Linuxのカーネルアップデートという、非常に重要な情報が、発表25分後には掲
載、発行されるという軽いフットワークの同誌は、メールというメディアの特徴
を最大限に生かしているといえよう。
同誌のWeb版も始まり、注目度はますます上がっている。この調子なら、発行か
ら1ヶ月で3万人読者も夢ではない。ネットをはいずり回って、日々なんとか発
行し続け、8ヶ月目でやっと1万人を達成した RADICAとはえらい違いの、なんと
も景気のいい話だ。
○ Linux Japan Express
http://www.linuxjapan.com/ljexpress/
○ LASER5
http://www.cdrom.co.jp/
□□ [紅屋鉄之助 tetsu@ninjin.net]
● まだ終わらない2000年問題
人材派遣大手、パソナグループ傘下のパソナテックは、人材が不足している
2000年問題に絡み、新規事業をはじめた。
「2000年問題レスキュープロジェクト」と名付けられたこの事業、COBOLなど一
世代前の言語を扱い、オフコンや汎用機をプログラムしていた 40〜 60歳代の中
高年 SEを派遣するというものだ。1日現在、67人の中高年 SEを登録していると
いう。
このプロジェクトの手始めとして、システム試験を行い、2000年問題に関する
部分を洗い出し、修正まで行う「2000年問題対応検証サービス」を始めた。通産
省中小企業庁が行っている、中小企業への2000年問題解決支援のための、システ
ムエンジニアの無料派遣事業を視野に入れたものと思われる。
さてこの事業は、2000年までもうあとわずかというこの時期になって、現場か
ら離れた人たちを引っぱり出してこなければならないほど、人手が足らないとい
う現実を示している。土壇場の今、検証テストすらやってない企業がまだまだあ
るということだ。
自社の対策は完璧と思っていても、取り引き先のシステムが未対策なら、ドミ
ノ倒し的に障害が起こって、業務が滞る企業がたくさん出ることになるかもしれ
ない。
今年の年末は、食料や生活必需品をため込み、コンピューターの影響のない山
にこもるなどして、災害に備えるような自衛手段が必要かもしれない。これは決
して冗談ではないのだ。
○ パソナホームページ
http://www.pasona.co.jp/
○ 中小企業庁「コンピュータ西暦2000年問題」対応のための中小企業支援策のご
案内
http://www.sme.ne.jp/sesaku/2000/2000nen3.html
○ Y2K.COM JAPAN
http://www.y2kjapan.com/
□□ [Hosaka the G33kSt@r hosaka@sco.bekkoame.ne.jp]
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> ○○ Radica新連載企画「ニセ首相に聞く」への質問を募集致します ○○ <
『ニセ首相官邸ホームページ』公開中のニセ首相が
当Radica誌面上にて読者からの質問に答えます。
国民の皆様の日々の疑問を解決するため、
不肖ワタクシ炎の牛となって誠心誠意お答えします
(ニセ首相談)
●質問はお気軽にEメールにて s-muraka@t3.rim.or.jp まで
「Radicaニセ首相質問係宛て」と明記した上でお寄せ下さい。匿名も可。
http://www.t3.rim.or.jp/~s-muraka/kantei/pkantei.html
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■ 日常の、私へのことば 宮入 恭平
"思い思いの形のグラスに、1本のシャンペンを注いだ"
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ターンテーブルにLPレコードを置いた。スピーカーからは懐かしい声が囁いた。
ずいぶん久しぶりに聴いたメロディー。不覚にも僕は、涙を流してしまった。レ
コードプレーヤーには埃が被っていた。レコードは長い間ラックに眠っていた。
僕は一体、どこへ行っていたのだろう。
先ばかりを見ていると、今が見えなくなってしまう。もちろん、走らなければ
いけない時もある。だけど時には、歩いたり立ち止まることも必要。そして後ろ
を振り返ってみる。それは過去を懐かしむのではなく、今いる場所を確かめるた
めに。
忙しい毎日の中で、僕らは考える余裕さえ失ってしまうことがある。とりあえ
ず目の前にあるルーティンをこなす日々。もちろんその時々には精一杯生きてい
るつもりでいるけれど、生活はあまりにも大きくのしかかる。そして僕らは、大
切なものをひとつ、またひとつ忘れていく。
ほんの些細なことがきっかけで、忘れたものを思い出すことがある。それはい
つか聴いたことのあるメロディーだったり、いつか読んだことのある文章だった
り、季節を感じる匂いであったりする。心に余裕がない時には、それらのことに
さえも気付くことがない。日常の中には、それらは当たり前のように存在してい
るのに。
僕は年に数回、自分を取り戻すことがある。それは逝ってしまった人たちの命
日。何人かの友人たち、そして母。僕はその日、彼らを懐かしむわけではない。
彼らを思い出しながら、自分が生きていることを実感する。死は生まれた時から
存在している。いつがその時なのかは誰にも分からない。だからこそ人は、精一
杯生きることができる。だけど、日々はそれを許してはくれない。時には投げや
りな気持ちに捕らわれることがある。僕もまた、そんな気持ちに捕らわれる。そ
して、僕は思い出す。逝ってしまった人たちのことを。
あるミュージシャンのWebpageを見た。そのミュージシャンのページではなく、
ファンが作っているページ。僕の高校時代は、彼の音楽に明け暮れていた。だけ
どいつのまにか、僕は彼の音楽を聴かなくなっていた。多分僕は、あまりにも多
くの影響を、彼から受けてしまったのだろう。だから無意識のうちに、僕は彼の
存在を遠ざけようとしていた。そして久しぶりに彼と「再会」して、僕は自分が
置き去りにしてきた大切なものを取り戻したような気がした。僕にとって彼の存
在は、今も大きなものだ。だけど、遠ざけようという気持ちは、僕の中から消え
去っていた。
彼の曲の中に、友人の死の知らせを受けて、それぞれの街から友人の眠る街へ
帰り、再会するという曲がある。「Passing Bell〜帰郷」というタイトルの曲。
高校時代、僕はこの曲のカバーを学園祭でプレイした。皮肉なことに一緒にステ
ージに上がった友人は逝ってしまった。まるでこの曲の歌詞が、僕自身と重なる
なんて、当時は考えもしなかった。「テーブルのまわりで俺たちは思い思いの形
のグラスに、1本のシャンペンを注いだのさ」と、彼は僕に囁いた。そして僕は生
きていることを、この胸に受け止める。頑張らなければ。
□□ [宮入 恭平 kyohei@ea.mbn.or.jp]
□□ [KYOHEI MIYAIRI WEB PAGE http://plaza26.mbn.or.jp/~kyohei/]
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■ NEWS解説 虎の巻 佐藤コーメイ
「所沢からダイオキシン」 - 見えないと見たくなるのが人情です -
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久米宏が司会をしているニュース番組「ニュースステーション」(テレビ朝日
系列)で先週放映した特集が引き金となって、所沢が一躍全国の注目を集めてい
ます。
たまたま私も番組を見ていたんですが、市内の廃棄物処理工場から排出されて
いるダイオキシンが作物を汚染している、ということをかなり危機感を煽る表現
で放送していました。あれじゃあ、こんな騒ぎになるのも当たり前です。
問題は2つ。正確な作物の汚染状況データを所持しているにもかかわらず、未
だ公表を拒んでいるJA所沢の姿勢。ここまで公表を拒む数値結果って一体・・・。
こんな騒ぎになったもんですから、農林水産省、厚生省、環境庁まで登場して
本格調査を行うとのこと。さて、この責任をJA所沢ではどなたがとられるのでし
ょうか?(答:おそらく誰もとらない)
もう一つは、やたらスキャンダラスに物事を報道しようとする、「ニュースス
テーション」の姿勢。あんな報道の仕方じゃあ、冷静な判断ができないですよ。
「悪事を暴く」という大義名分に寄り掛かり、自分の行動がどのような結果を
招くのかすら見えなくなっているんじゃないですか?それとも徹頭徹尾闘う姿勢
で、報道したのでしょうか?それならそれで評価に値しますけど。
所沢の農家の方々が8日、テレビ朝日に対して質問状を突きつけました。そり
ゃあそうですよね、商売にならないですもんね。もし、テレビ朝日が謝罪を行う
のでしたら、「そんな弱腰な態度なんだったら最初ッから報道するな!」と言い
たいですね。あまりに無責任すぎます。
ただし、それはそれとして消費者は真実を知る権利があります。
大手スーパー各社は放送の翌日から所沢産の野菜の仕入れをストップ。なんか
以前のカイワレダイコンの騒ぎに似た雲行きですね。市場は正直です。しかも対
応の早さがハンパじゃない。
確かに、自分は何食おうと気になりませんけど、自分の家族に食べさせるのは
気が引けます。やっぱり考えちゃいますよね、全国のおかあさま方。
でも、絶対所沢だけじゃないはずなんですけどね、汚染されているのは・・・。
□□ [佐藤コーメイ QZI04063@nifty.ne.jp]
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【Feb 10,1999】 | 交友関係がきっかけで…信頼が飛躍的に高まる一日
★★★★★ | 蠍 座 | 周囲の人があなたのいいところを応援してくれそう
(C)1997-1999 Lisa Kensington & annesse http://annesse.d-b.net/
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■ めたまんの編集メモ
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オリバー君が出しているメールマガジンが、読者1万人という話を聞いたとき
は、ホント、泣けましたねぇ。こちとら、部数を伸ばすのに大変な苦労をしてる
のに、あちらはあっという間に1万人突破ですからね。うらやましい。
しかも、「まぐまぐ」を使わずにこの数字ですから、ものすごい話です。
何はともあれ、Linuxユーザーならとりあえず登録しておくべきメールマガジン
でしょう。お勧め。
金沢に在住の方から、ホワイト餃子についてのメールをいただきました。金沢
の「第7ギョーザ」という店は、ホワイト餃子系なんですが、大変おいしいらし
いです。金沢に遊びに行った友達が、2日も通ってしまったという店です。
ホワイト餃子の本店は、千葉県野田市にあります。関東一円に支店、提携店が
あります。なぜか、京阪神地区には全くないのですが、どうしてなんでしょうね。
□□ [めたるまん metalman@ninjin.net]
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編集発行人:山崎一幸 発行:にんじんじむしょ
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