別冊 Mail Magazine adica 1998年8月28日(金)
RADICA EXPRESS SELECTION
X68000シリーズが復活の予感

 Windowsが発表される以前の1987年から、シャープから「X68000シリーズ」というパソコンが発売されていた。 ペケロッパの愛称で親しまれ、熱狂的なファンを獲得したパソコンだった。 しかし、93年発売の「X68030」を最後にX68シリーズは製造中止となる。 製造中止5年たって、そのX68000シリーズを復活させようと言う会社が現れた。
 (株)満開製作所は、自社発行のはフロッピーディスクマガジンの電脳倶楽部124号にて、X68互換機計画「零式」を発表した。
 (株)満開製作所は、元Oh!MZ/Oh!Xのライター、祝一平氏により設立された、あらたなパーソナルコンピュータの製造を最終目標にした独立系ソフト/ハードメーカー。 X68用の周辺機器、アクセラレータ等の開発販売や、X68専用のディスクマガジン電脳倶楽部を発行などしている唯一、ペケロッパ・ユーザーをサポートしている企業だ。
 一部、公表されたX68互換機「零式」のスペックは以下の通り。
・CPU:MC68060 50MHz(サブMPU or DSPの搭載を予定)
・メインメモリ:S-DRAMにより構成。理論上限は4GB(予定)
・グラフィックス:高性能グラフィクスチップで構成、PCI or AGPで接続
・I/O:FDドライブを廃止(代替え手段を策定)
     SCSI-3ポート
     HDD、CD-ROMドライブ標準装備
     高速(150KBPS)RSポート
     Ethernetポート(スペック未定)
     IEEE1394ポート(予定)
     USBポート(予定)
 もしX68互換機「零式」が完成した時には、Windowsでもなく、Macintoshでもない、日本発のもっとも愛されるパソコンが誕生ということになる。
 LinuxをはじめとしたPC-UNIXブームといい、iMacのヒットといい、このX68互換機「零式」といい、ユーザーはWindows系でないパソコンを望んでいるのかもしれない。

○満開製作所サイトインデックス
http://www.mankai.co.jp/index.shtml

○SOFTBANK MOOK Oh!X
http://www.softbank.co.jp/publishing/ohx/

○X68000 InfoCenter
http://www.venus.dtinet.or.jp/~pyxis/x68/

[Hosaka the G33kSt@r:hosaka@sco.bekkoame.or.jp]


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