別冊 Mail Magazine adica 1998年6月16日(火)
RADICA EXPRESS SELECTION
パソコン大量廃棄時代がすぐそこに。

 12日、(社)日本電子工業振興協会は「使用済みコンピュータの回収・処理・リサイクルの状況に関する調査報告書」を発表した。
 調査報告書よると、Windows95ブームで売られた大量のパソコンが、2002年ごろには約12万8千トンという、大量の産業廃棄物になるだろうと予測。 パソコンをリサイクル出来るような体制を作るように提言した。
 2002年というのは、パソコンの減価償却期間が通常6年間なので、パソコンの寿命は7年間としての計算なのだろう。
 でも実際には、パソコンが7年も使っていると考えるのがナンセンス。 事実上は、パソコンの寿命は3年と言うところではないか?とすると、Windows98が発売される来年にこそ、“パソコン大量廃棄時代”が来そうだ。
 日経BPBizTechによると、日本電子工業振興協会がリサイクル体制の整備を急ぐよう提言する背景には、5月29日に国会で成立した、 家電製品のリサイクルをメーカーに義務づける「特定家庭用機器再商品化法」にあるのではないか、とまとめている。
 しかし、パソコン大量廃棄時代を回避するためには、メーカーの自主的な行動を期待するのは、ちょっと無理かなと思う。
 ご存じの通り、古いパソコンとはいえ使い方さえ考えれば、捨てなくてすむもの。 米国には、古いパソコンを学校やボランティアグループ、貧しい興進国に寄付するという制度。 ベンチャー企業などに安く売るという市場もある。日本でも同じようなことをすればいいのではないか。
 いまパソコン中古市場では、CPUやハードディスクなど中身を取り替えてバージョンアップが利き安い、コンパックやIBMのパソコンが人気だそうだ。 とすると、来るパソコン大量廃棄時代とは、PC98やFM−Vが捨てられる光景が累々と広がっている日なのかもしれない。

○(社)日本電子工業振興協会:使用済みコンピュータの回収・処理・リサイクルの状況に関する調査報告講演会
http://www.jeida.or.jp/event/kankyou/recycle/recycle.html

○通産省報道発表資料概要:「特定家庭用機器再商品化法案」について
http://www.miti.go.jp/press-j/environment/s80313ah.html

○Nikkei BP BizTech:廃棄PCが2002年に急増、12万8000トンへ---電子協が報告書で明らかに
http://biztech.nikkeibp.co.jp/biztech/biz.cgi/general
/bg980612004.html


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